※1998年7月13日発行 コンパス「夏号・通巻7号」より抜粋し編集いたしました。
※コンパス発行;建設省東北地方建設局郡山国道工事事務所 地域づくり相談室
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ばんげ・ぼんげとは
フランス語の「BON」と
英語の「GOOD」を組み合わせたもので、
坂下(ばんげ)はよいところという意味の造語です。 |
● 落選したネーミング ●
「ばんげ・ぼんげ」の誕生は、この町出身の歌手故・春日八郎さんの七回忌にオリジナルの地酒を発売することになりお酒の名前を一般公募することからはじまります。そのときのお酒の名前は春酔歌に決まりばんげ・ぼんげは落選してしまいました。
しかし落選はしたものの、ばんげ・ぼんげという言葉の響きはメンバーの心の中に「なんとなく気になる」「語呂がよい」と、どこかに引っかかって残っていました。
ちょうどその頃、坂下の産業振興を担うべく設立されたばんげ物産振興有限会社では、米・酒・馬肉などのいろいろな地場産品を全国に発信していました。そのような時、他県でPRをすると会津坂下を「あいづさかした」と読んでしまう人の多いこと・・・。
そこでこの「ばんげ・ぼんげ」。ばんげという町名も入っているしインパクトもあるということで、ばんげ物産のブランド名−ばんげ・ぼんげ−が誕生し町おこしが始まりました。
一方、ネーミング募集のニュースをとりあげたラジオ福島の一番組では、名前のユニークさから、ばんげ・ぼんげをキーワードにした会津坂下の町おこしを応援する動きも見られ、にわかに注目され始めました。
ばんげ物産ではすぐに、ばんげ・ぼんげの冠にした商品開発に取り組み、ケーキ、みそ,米、地酒、馬肉の加工品など、ブランド商品を次々と誕生させました。
そしてばんげ・ぼんげはまるで意思をもつ何かのように町の人たちの心も一つにしていきました。当時の商工会青年部のメンバーが中心になり、ばんげぼんげ音頭(!?)を創ったり、ラジオ福島とタイアップしてミステリーツアーを実施、各地からみえた参加者を、お酒やお菓子などばんげ・ぼんげづくしでもてなしたりしました。町のイベントではばんげぼんげ音頭を披露し、ツアー客まで訪れるようになりました。
● ユニーク町おこし大賞受賞 ●
これらのユニークな活動がマスコミの目にとまり、1998年に福島中央テレビなどで制作放映している「ネットワーク7」が選ぶ『ユニーク町おこし大賞』を受賞しました。同番組では当時、過去一年間に紹介した各県のユニークなまちおこし運動から、各県一つを選び、その中から大賞を選ぶもので、福島県代表となった「ばんげ・ぼんげ運動」が見事大賞に輝いたのです。
ばんげぼんげ憲章
ばんげ・ぼんげの『ぼんげ』とはフランス語の『BON』、
英語の『GOOD』の二重奏で、新しい会津弁『ぼんげ』が生まれました。
坂下BON・坂下GOOD・坂下よいとこ、ばんげ・ぼんげは素敵になれる、元気になれる、もっといきいきしあわせになれる言葉。
私たちはばんげ・ぼんげの灯のもと、今ここに生かされていることに感謝し、明るい希望を持ち、未来の夢に挑戦します。
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